受験勉強をしていて、「自分には得意な教科がない」、「これだけは誰にも負けないというものがない」と悩んでいる人は意外に多いのではないかと考えます。
わたしも受験生のとき、得意教科や強みがなく、他の人に勝てるものが何もないことにすごく悩み、不安に思っていました。
でも、それは受験において弱点ではないんです。
むしろ、最強の強みだと考えることさえできます。
では、なぜそう考えることができるのか?
それについて今からお話ししていこうと思います。
Contents
合計点で戦うのが受験
入試の合否を左右するのは、当たり前ですが総合点です。
全部の教科で何点とれたかが大事です。
だからこそ、得意教科があれば総合点を底上げ出来るという考え方もあるでしょう。
しかし、もし得意教科があって、それを得点源にしたとき、その年のその教科がとても難しかったら、得点源がなくなってしまいます。
一方、特に得意教科がなく、どの教科も満遍なく得点できる場合は、一教科の点数が低くても他の教科の点数でカバーすることが可能です。
入試の間も、他の教科で取り返せる!と気持ちを切り替えることも比較的簡単です。
もう一度繰り返しますが、総合点が合否を左右するのです。
どの教科で得点してもいいのです。
だとしたら、教科にこだわらずどの教科でも同じくらい得点できる能力があることは最強の強みだと考えられませんか?
受験勉強中、モチベーションが下がりにくい
得意教科がある人は、その教科のことが好きだと思います。
(全ての人がそうとは限りませんが…。)
好きな教科は、勉強していて楽しいので自然とその教科の勉強時間が多くなります。
しかし、そのために、その教科の成績の伸びが良くない時期は勉強へのモチベーションがかなり下がってしまいます。
自分の好きな教科は、伸び悩み、その他の教科はあまり好きではない…。
勉強嫌だな…。
という負のループに陥る可能性があります。
しかし、得意教科がなければ、全ての教科に同じくらいの勉強時間をかけます。
よって、全部の教科が同じように伸びていきます。
(絶対にそうだとは限りません。)
また、一つの教科が伸び悩んでも、必要以上にそこに頭を抱えたりせずに、他の教科により力を入れて、気持ちの切り替えをすることができます。
進路変更がしやすい
ずっと決めていた進路があったとしても、何かをきっかけに他の道に進みたくなるという可能性は決してゼロではありません。
せっかくやりたいことがあるのに、受験科目のせいで諦めるなんてことはしたくないですよね。
もし得意教科があって、その教科が新たな志望進路にあまり必要のない教科だったら、そっちの道に進むのはかなりの不安を抱えることになります。
自分に不安があったり、周りから反対されてしまったりしては、勉強のモチベーションは上がりにくいです。
しかし、どの教科も同じくらいできるときは、受験科目に進路を阻まれる可能性はかなり低くなります。
(そのとき勉強していない教科が必要な場合はどっちにしても苦しい道になりますが…。)
将来の夢を叶えるのに、障害は少ない方がいいです。
得意教科が特にない場合、それが障害を減らしてくれる要素にもなりうるのです。
実際の体験談
前述した通り、わたしも受験生のとき、「自分には得意教科、これといった強みがない。」と悩んでいました。
しかし、自分の持ち札でしか勝負はできないので、必死に全教科に同じくらいの力と勉強時間を割き、センター試験を乗り越え、二次試験にも挑みました。まず、センター試験について述べます。
センター試験対策の際は、二次試験には必要のない文系科目、特に国語の勉強にも他の教科同様に力を注ぎました。
自己採点をしたとき、国語は自分の目標点よりもかなり高得点でした。
国語でこの点数取れてなかったら、合格は厳しかったかもしれないな、と今では思います。
これは、得意不得意が特になかったため、どの教科にも同じ重さをかけて勉強した結果です。
さらに、二次試験について。
二次試験は、1時間目が数学、2時間目が英語という順番でした。
数学で思うように問題が解けず、正直入試始まったばかりなのに諦めそうになりました。
しかし、数学が得意だったわけでも、英語が不得意だったわけでもないので、気持ちを切り替えて、「英語で今解けなかった分を取り返してやる!」という気持ちで英語の試験に臨みました。
無事合格して、点数開示を見てみると、予想通り数学ではあまり得点できていなかったものの、全力で臨んだ英語でかなり得点していました。
そのおかげで合格したといっても過言ではないと思います。(笑)
これも、特に強みがなく、どの教科にも同じくらいの自信を持てたおかげです。
強みがなくても、合格は勝ち取れます。戦い方次第です。
自分の不安に思っていることも、考え方次第では強力な武器になり得ます。
今、悩んでいる人はこの話を読んで、そして自分でももう一度考え直して見てください。
そして、自分の弱点さえも味方につけて、勉強に臨んでください。
【強みがない人】受験生にはそれが最強の武器となる理由!!を最後まで読んでいただきありがとうございました!!