我が家のゴールデンレトリバーは「マセラチア皮膚炎」と診断されました。
実家で飼っていた子も、先代犬も発症しなかった皮膚の病気で名称さえ初めて聞いた飼い主です。
マセラチアとは？
また、マラセチア皮膚炎とは人や他のわんちゃんにうつる病気なのでしょうか？
Contents
マラセチア菌
マラセチアとは真菌、カビの一種。
もともと、わんちゃんの体に住んでいる常在菌なんですよ。
通常であればなんの問題もない菌なのですが、皮脂の分泌が増えたり、皮膚の抵抗力が落ちると菌が異常繁殖して皮膚炎を発症してしまうのです。
マラセチア菌はとても脂を好む真菌なので皮脂がたまりやすい部位に増殖することが多いです。
わきの下
内股
指の間
耳（耳介）
おなか
下あご
肛門の周り
が多いようです。
ちなみに、私たち人間の体にも「マラセチア菌」は存在しているんですよ。
わんちゃんの常在菌と同じく、脂を好む真菌（カビ）で、これが悪さをすると背中ニキビが発症します。
背中って、意外に汗をかきやすい部位で、洋服を着ていると蒸発しにくくベタつきやすいじゃないですか？
これこそマラセチア菌が好む環境なんですね。
背中ニキビの原因はマラセチア菌が多いと言われています。
犬のマラセチア皮膚炎 症状は？
プツプツ肌に赤みが出て、痒みを伴うようです。
愛犬の痒みを分かち合うことができないので正確に表現することができませんが、相当痒がってました。
ずーっと肌を噛んでいましたので、どーにもこーにもといったところ？
人間でも、痛みは多少我慢できても、痒みは気が狂いそうですよね。
そう考えるとかわいそう。
炎症を起こした部分は、肌がベタベタしていて、、人間で言えばニキビが潰れた後のような感じでしょうか？
また脂っこい、臭いを伴う場合もあります。
我が家の愛犬は、皮脂ごとごっそり毛が抜けていきました。（当時の写真が見当たらない）
ただごとではない毛の抜け方に驚き、かかりつけ専門医を受診しました。
あーー、マラセチア菌だね。
カビ、カビ！！
この子の肌は脂が多かったかなー？
脂漏性皮膚炎と思っていただくと良いですよ。
ゴールデンには多いです。
と軽く診断されてしまいました。
毛抜けが落ち着いてきた頃、今度は耳をしきりに痒がる様子が見られました。
耳の中は茶黒く、臭いのある耳垢がついていて、何度吹いてきれいにしても同じこと。
爪で掻きすぎて、耳の内側から血が出ているところがあったので、また受診しました。
この前のマラセチア菌の症状です。
人間でいうと、水虫に感染したようなもの。
なのだそうです。
わんちゃんの外耳炎では70～80％、マラセチアが関与しているとされています。
外耳炎に悩むわんちゃんも多いですよね。
治療法は？
我が家の愛犬は症状が酷かったので、注射とお薬が処方されました。
注射の効果が速く、翌日には痒みが落ち着いていました。
外耳炎も同じ薬＋点耳薬での治療でした。
5日ほどお薬を飲んだら、いつもお肌に戻りましたよ。
ドクター曰く
この子は、皮質の多い体質なので完治することは難しいです。
この体質とうまく付き合っていくと考えてください。
炎症が起きた際は、今回のようにお薬で対処します。
他、できることは食事で脂質を減らしたり、アレルギー対策をすることかな？
食事療法とシャンプーかな？
でも、そんなに神経質にならなくてもいいと思いますよ！！
我が家の愛犬主治医は、良くも悪くも、明るく軽く話されるので気分的には楽になります。
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シャンプーは、増殖したマラセチア菌を減らし、過剰に分泌された皮脂分を取り除いてくれる薬用シャンプーを勧めてくださったので、それを使っています。
ドクターのおすすめとしては「毛を刈ること」だったのですが、それはさすがにできませんでした・・・。
毛が多く蒸れるのも良くないそうです。
シャンプー後も、ドライヤーを使って一瞬で乾かすのが理想だそうです。
また、我が家の愛犬は、手足の指の間（水掻き部分）にも症状が出ていたため、肉球の間、指間の毛はカットしました。（これはずっと続けています。）
夏場、気温が上がると特に蒸れやすくなるので要注意です。
症状があるときには、散歩後の手足洗いも良くないとのこと。
その時だけは、吹き上げるだけにしています。
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マラセチア皮膚炎ってうつるの？
飼い主としては「他のわんちゃんにうつしてしまったらどうしよう？」と心配ですよね。
でも、ご安心ください。
ドクターにたずねたところ「他の犬や、飼い主さん（人間）にうつることはない」そうです。
治療中でも、わんちゃんが遊べる状態でしたら散歩も普通に行くことができます。
マセラチア皮膚炎、治療法、対策についてご紹介させていただきました。
症状を確認したい方は「犬 マラセチア皮膚炎」で検索すると、症状画像が表示されますので、ご確認ください。
あくまでも、一ゴールデンレトリバーと一獣医師の症例であること、ご理解ください。
「おかしいな？もしかしたらマセラチア？」と感じたときには、まずかかりつけ専門医を受診されることをおすすめいたします。
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