2020年7月31日の夕方、
愛犬ゴールデンレトリバーの右足後ろにしこりを見つけました。
血の気がさ〜っと引いて、心臓がバクバク高鳴るのを感じました。
5歳6ヶ月のゴールデン、腫瘍ができても不思議ではないのです。
ほんとに腫瘍?
もし腫瘍なら良性?悪性?
どんな治療をして、費用はどのくらい必要なのか・・?!
頭の中をいろいろなことがグルグル駆け回ります。
Contents
愛犬に大きな腫瘍
愛犬のゴールデンレトリバーとイチャイチャしている時、右足後ろを触っているとプックリ膨れ上がっている場所を発見しました。
なんだろう?
尾骨部分でも触ったかなー?
もう一度、きちんと触ってみるとまあるいシコリであることがわかりました。
大きさもかなり大きく、直径2cmほどのまあるいシコリです。
えっ、腫瘍?!
繰り返し何度触ってみても、やっぱりシコリがある・・・。
しかも、大きすぎる。
こまめに全身あちこちを、気をつけながら触っていたつもり。
いつの間に、こんな大きなしこりができたんだろう?
素人の触感では、やや硬めのしこりでまあるい形が触ってわかります。
居ても立ってもいられないほどの恐怖感に襲われました。
犬のしこり(腫瘍)にはどのようなものが?
すでに、病院の診察外時間だったので翌日を待ちながら、恐る恐るしこり(腫瘍)について調べてみました。
脂肪腫
脂肪腫は、皮下組織にできる良性の腫瘍で触感としては柔らかいしこりです。
背中、太腿など脂肪が多いところにできることが多いようです。
脂肪肉腫は脂肪を含んだ細胞が悪性化したと考えられている悪性腫瘍です。
脂肪腫は柔らかく、触ると動くしこりでした。
しかし、素人判断は危険ですので「しこり」がある場合、柔らかくても専門医を受診された方が良いです。
ドクターは、はじめは単なる脂肪腫でも悪性に変わることがあるとおっしゃっていました。
表皮嚢胞(ひょうひのうほう)
皮下に嚢胞(のうほう)という袋ができ、その中に角質、皮脂のかたまりがたまる腫瘍ですが良性です。
皮膚表面が赤くなって盛り上がり、しこりをつまむと中から老廃物が出てきます。
嚢胞(のうほう)が破裂すると炎症から痛みを生じることがあるようなので注意しなければいけません。
組織球種
皮膚に円形、ドーム状の赤いしこりができ急速に大きくなりますが2.5cm以下で止まることが多いようです。
できやすい部位は、頭部や四肢ですがわんちゃんに痛みはないとされています。
良性の腫瘍で自然になくなることがほとんどですが、そのまま残ることもあるそうです。
悪性リンパ腫
人間と同じく悪性の腫瘍です。
リンパ節が腫れることで発見されますが、発見が遅れると病気のステージが進行してしまい命に関わります。
体表リンパ節は顎の下、首の付け根、脇の下、内股の付け根、膝の裏ですが、突然大きなしこりができるわけではなく、だんだん大きくなっていきます。
肥満細胞腫
肥満細胞が腫瘍化した悪性腫瘍です。
皮膚にしこりができたり、皮膚炎のような症状を発症することもありますが、しこりの硬さは個体差があり、見た目で判断するのは難しいようです。
乳腺腫瘍
前足の脇の下から後ろ足の付け根近くまで分布していますが、乳腺腫瘍は乳腺にできるしこりで、良性と悪性の比率が50%ずつと言われています。
数字のみで見れば、避妊手術をしていない雌犬の4頭に1頭に発症するようです。
愛犬のしこりから、素人判断で考えられるものは「組織球種」「悪性リンパ腫」ではないかと。
症状がはっきりするまで、地に足がつかない時間が過ぎていきます。
わんちゃんにしこりを発見した場合、とにかく医師の診察を受けることが先決!
手術が必要?
翌日、早々に専門医を受診しました。
ドクターに経過を説明して触診をしていただいたところ
あ、ほんとだ、大きいね〜。
ゴールデンはね、とにかく腫瘍の多い犬種だからと。
腫瘍(しこり)が良性が、悪性化?は検査してみなければわかりません。
今後の治療法として考えられることは3つありますと言われました。
- 薬服用でしばらく様子を見る
- 組織検査をする
- 切除手術をする
私たち飼い主はズブの素人。
何をどうしたら良いのか・・、特に動揺しているためわからない・・。
「一番良い方法はどの治療法ですか?」とお尋ねしました。
お医者様とはいえ、100%の判断ができないことはわかっています。
でも、数多くの症例を診てきているドクターの判断にお任せしようと思いました。
組織検査に出しましょうか・・。
検査結果が出るまでは、お薬を飲んでいただきますので大丈夫ですよと。
ただし、組織検査にも高リスクはあるのです。
組織検査のため、腫瘍に針を刺します。
その際、出血を伴うため
もし、悪性の場合は転移する可能性があるということをご了承ください。
そう宣告されました。
正直、恐怖でしかありませんでしたが、他に方法はなく「はい」と言うしかなかったです。
「いやだー」と伸び上がってすりすりしてくる愛犬を診察室に残し、検査をしてもらうことに。
まあるく盛り上がっているのがわかるでしょうか?
検査のための針は、3箇所に打たれています。
後に「ゴールデンは腫瘍が心配なので、通常より1箇所多めに針を刺しました」とおっしゃっていました。
結果が出るまで薬を服用
検査結果が出るまでは、薬を服用して待つことになりました。
処方された薬は以下の通り。
セファクリア300
有効成分 | セファレキシン |
効能・効果 | 有効菌種:本剤感受性のブドウ球菌 適応症:細菌性皮膚感染症 |
副作用 | 一過性の嘔吐、食欲不振がみられることがある |
抗炎症剤20
こちらは調べてみましたが、薬名が特定できませんでした。
ゴールデンレトリバーのしこりは良性、悪性?
1週間後の診察で、結果が出ました。
結論から言うと、悪性腫瘍ではありませんでした。
診断名:肉芽種性脂肪繊炎(にくげしゅしぼうせんえん)
初めて聞く病名に「?」
肉芽種とは、炎症から起こり得る病変の分類のひとつで、分かりやすくいうと炎症の原因となっている「異物やアレルゲン、病原体などの原因」を肉芽腫というそうです。
何らかの刺激や異物を隔離して封じ込めるような反応を起こしている病変のこと。
ドクター曰く、この部位には注射などを打った記録がないので、けがなどが原因になったのではないか?ということです。
幸いに、薬服用でしこりが若干小さくなっている様子。
このままお薬で様子を見てみましょうという結果に至りました。
この診断結果で、一気に恐怖から逃れることができました。
結果オーライではありましたが、5歳6ヶ月のゴールデンレトリバー、油断はできません。
しこりの治りをみながら、身体各所の確認を決して怠ってはいけないと思いました。
多くの犬飼いさん、そしてゴールデンレトリバー飼いさんに、
このような「しこり(腫瘍)もある」と知っていただければ幸いです。
今回の治療費用
今回の診察、治療、検査費用は45.140円でした。
大きな検査、治療を受ければペットの医療費は家計に厳しい料金となります。
その後も投薬が続くため、週に3.400円。
現時点で、50.000円ほどかかっております。
ペット保険に加入していれば、治療費の数割を負担していただくことができるため、実際の支払いは20.000円ほどで済む予定です。(これから申請)
病気をすると、ペット保険加入の大切さを感じますね。
ペット保険加入を悩んでいる方は、ぜひこちらを参考にされてください。
まとめ
自分の病気以上に、愛犬の病気は辛いものです。
組織検査までの時間は、存在しない時が過ぎたようでした。
今回のしこり(腫瘍)は、悪性ではありませんでしたが、またいつしこり(腫瘍)を発症するかわかりません。
もしかしたら、この肉芽種性脂肪繊炎が悪性腫瘍に変わることだって十分に可能性あると思うのです。
毎日の健康チェック、身体検査が大切だと感じます。
年齢的にも、気を抜かないよう愛犬と過ごしていきたいと、気が引き締まりました。
この記事が皆様の参考になれば幸いです。
ブログ村・わんころでい
わんころでいを応援してください!!
にほんブログ村